当時の私は、集中治療部の看護師として勤務していました。当時、集中治療部は、手術部と一体運営になったばかりで、私は、ちょうどその頃に、4B病棟から異動してきました。
御多分にもれず、当時の手術部と集中治療部の看護師間には見えない厚い壁がありました。手術室とICUのはざまで大変苦労したことを覚えています(涙々の数えきれないエピソードをご紹介できないのが残念です…)。
この時期は、「雨垂れ石を穿つ」でしょうか、私にとってのよいトランジション(過渡期)となり、その後の転換期も乗り越えることができたと思います。
※雨垂れ石を穿つ・・・どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか成果が得られるということのたとえ。
(看護臨床教育センター 准教授 多川晴美)