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医療安全管理部

医療安全管理部の沿革

当院では日本の医療安全元年と言われる、1999 年に医療安全防止専門委員会が立ち上げられ、翌 2000年には医療安全管理部の前身と言える医療事故防止専門委員会に組織され、医療事故防止マニュアルが作成され、インシデントレポート、リスクマネジャー等の仕組みも開始された。2002年4月17日に医療安全管理部として発足し、現在に至っている。

医療安全管理部は病院長直下の部門として、部長は野田洋一教授(2000~)、松末吉隆教授(2005~)、現病院長の田中俊宏教授(2014~)と歴代副病院長が務めていた。現在は村上節教授が(2022~)が医療安全管理責任者(副病院長)として医療安全管理部を統括している。これまでに専任あるいは専従医師として坂口美佐講師(2006~2010)、手塚則明准教授(2011~2016)、伊藤英樹准教授(2016~2019)、萬代良一講師(2018~)が加わり専従医師2名体制となり、清水智治教授(2020~)が部長として着任している。また、副部長として看護師GRM(ゼネラルリスクマネージャー)が専従で活動しており、現在まで9名の看護師長(餅田敬司、小野幸子、澤井信江、穴尾百合、臼井陵子、中野育子、河上圭代、田中琢也、小越優子)が就任している。2014年からは看護師2名の体制となり、現在は伊吹奈緒子副看護師長が従事している。2016年より専従薬剤師GRMの配置が義務化され、生野芳博室長(2016~2022)、神谷貴樹室長(2023~)が務めている。

活動内容

2023年現在の医療安全管理部の体制は医療安全管理責任者、部長、副部長4名(医師1名、看護師2名、薬剤師1名)、部員10名(医師2名、臨床工学技士、診療放射線技師、看護師、クオリティマネジメント課長・職員2名、医療サービス課長、医務課長)となっている。

医療安全マニュアルは改訂を重ねて、現在29版が使用されている。インスリン使用マニュアルや不眠時の薬剤の使い方、せん妄予防と発生時の対策マニュアルなど診療科と共同して院内ルールの整備を行い、安全文化の醸成に努めている。2013年に発足した転倒転落対策チームは、多職種で転倒転落事例を網羅的に把握し、恒常的に対策を実行しており、防止と重症化予防を中心として活動している。

対外的には、京滋医療安全研究会を京都大学・京都府立医科大学と共に開催しており、毎年、京滋地区から多くの医療従事者が参加する研究会となっている。2015年には医療事故調査制度が開始され、院内体制の整備・事故発生時の対応はもちろんのこと、県内外での医療事故調査に対する支援にも協力している。全国の医学部附属病院・特定機能病院では多職種のGRMが配置されることで、よりきめ細かい医療安全活動が行えるようになったと実感している。今後、地域の医療安全活動にも積極的に関わり、滋賀医科大学及び地域の発展に貢献していきたいと考えている。

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