臨床医学講座
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脳神経外科学講座は、半田譲二初代教授によって1979年4月1日にスタッフ6名で開講した。その後、第二代松田昌之教授(1999~2007年)の時代に滋賀医科大学開学30周年を、第三代野﨑和彦教授(2008~2022年)の時代に40周年を迎え、同門会員数も73名に達するまでに発展を続けている。2023年4月1日に吉田和道第四代教授が就任し、開学50周年を迎えることになる。講座のスタッフは2024年4月1日現在、吉田和道教授、深見忠輝准教授、新田直樹講師、高木健治、設楽智史、北村智章、河野浩人、藤本優貴の各助教、二宮楓太医員の計9名である。
研究では、脳動脈瘤の動物モデルを用いた研究、脳腫瘍の培養細胞を用いた研究、脳腫瘍の分子生物学、マウスの側頭葉てんかんモデルを用いた研究、MRIを用いた脳発達・加齢や脳循環の研究などの基礎研究に加え、脳血管障害に関する疫学研究、水頭症、脳動脈瘤、動脈硬化を中心とする閉塞性脳血管障害、慢性硬膜下血腫、抗てんかん薬の臨床研究などにも取り組んで来た。現在までに輩出した博士は40名に上る。
学会活動では、2023年8月に第41回The Mt.Fuji Workshop on cereberovascular diseaseを主催し、2026年には第13回日本心血管脳卒中学会を開催予定である。滋賀県脳神経外科症例検討会や京滋脳神経血管内治療懇話会など、近隣の病院を中心とする研究会や、京都府立医科大学との交互開催による京都・滋賀ハンズオンセミナーなど、学内・学外の様々な学術活動を通じて、臨床レベルの向上と人的交流を図っている。滋賀県循環器病対策推進協議会への参加や、脳卒中市民公開講座などの啓発活動など、脳卒中の予防や医療提供体制の改善を目指した活動にも積極的に取り組んでいる。
学生教育については、学内スタッフによる講義に加えて、同門内外から各分野のエキスパートの先生方に非常勤講師をお願いし、知識のアップデートとともに脳神経外科の魅力を学生に伝えている。現在ご協力いただいている非常勤講師は、中洲 敏先生、木戸岡 実先生、中州 庸子先生、中澤 拓也先生、鈴木 文夫先生、中島 正之先生、深尾 繁治先生、初田 直樹先生、平井 久雄先生、辻 篤司先生、樋口 一志先生、地藤 純哉先生、岡 英輝先生、舟木 健史先生、山田 清文先生、石橋 良太先生の16名の諸先生である。
脳神経外科学講座では、自由闊達に議論できる雰囲気を大切にしながら、「創造力のある脳神経外科医」が育つようなチームづくりを目指している。最新のエビデンスを踏まえた上で、個々の判断においては、「自分の家族にも同じ医療が行えるか?」と自問する姿勢をスタッフ全員で共有し、そのような診療を通じて経験した疑問点・問題点を解決すべく各自の研究テーマにつなげ、それらの成果を世界に発信できるよう努力を続けていく所存である。
SHIGA UNIVERSITY OF MEDICAL SCIENCE 50th Anniversary