臨床医学講座
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滋賀医科大学内科学講座 糖尿病内分泌・腎臓内科の母体は開校時の内科学第三講座であり、昭和53年4月に繁田幸男 初代教授により開講された。その後当教室は、平成7年4月より吉川隆一 第2代教授に、平成13年12月より柏木厚典 第3代教授に、平成22年1月より前川聡 第4代教授に引き継がれ、令和4年11月からは現在の久米真司 第5代教授により主宰されている。この50年の間には様々な変遷があり、平成14年には内科学講座の診療科再編(大講座制)が行われ、当教室は内科学講座の中で、内分泌代謝内科、腎代謝内科、神経内科の3診療科を担うこととなった。その後、平成28年7月には内科学講座 神経内科が独立し、当教室は現在の内科学講座 糖尿病内分泌・腎臓内科となった。この50年、当教室を支えてきた教室員の総数は250名以上に及ぶ。
臨床面では、附属病院での糖尿病を中心とした内分泌代謝疾患、腎臓疾患の診療を担い、滋賀県の医療における最後の砦としての役割を担ってきた。研究面では、2型糖尿病や脂質代謝異常症の病態解明にはじまり、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害、動脈硬化症などの糖尿病血管合併症の発症機構、診断法、治療薬の開発に注力し、わが国においてこの分野の研究をリードしてきた。教育面では、滋賀県そして日本の医療に貢献できる優れた臨床医、専門医の育成はもちろん、積極的な大学院進学を進め、多くの博士(医学)を持つPhysician scientistsを輩出してきた。これら臨床、研究、教育における成果は国内でも高く評価され、臨床・基礎講座を問わず、この50年間で当教室より26名の教授を輩出するに至っている。
このように当教室は、糖尿病を中心にその血管合併症の病態、診断、管理基準に関する研究や人材育成を通じて、この分野における診療・研究の発展に重要な役割を果たしてきた。肥満患者数の増加や超高齢社会を迎える我が国において、今後、当教室の果たす役割は益々大きくなると予想される。これまでの教室の伝統を重んじ、そして、時代の変化に柔軟に対応する形で更なる発展を遂げ、附属病院での質の高い医療の提供、質の高い基礎・臨床研究の推進、優れた臨床医・研究医・教育者の育成に力を注ぐことで、次の50年、これまで以上に滋賀県そして日本の医療・医学の発展に貢献できる教室を目指す。
SHIGA UNIVERSITY OF MEDICAL SCIENCE 50th Anniversary