看護学科
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看護学科
看護学科
本学看護学科創設後、当領域に多くの先生方が、その発展のために尽力されてきた。ここに立岡弓子が母性看護学・助産学領域を引き継がせていただいていることを光栄に感じている。初代岡部惠子教授、2代玉里八重子教授、3代渡邊浩子教授に引き続き、着任10年が経過した。少子高齢化を反映し、子どもを産み育てることの看護学として当領域は、女性の一生涯の健康支援であるウィメンズヘルス学に焦点を当てる看護学領域として方向転換をした。
教授1名、講師1名、助手・助教3名で領域運営を行っており、科学研究費の採択率は100%、そして産学連携事業(共同・受託研究)への参画は5社と教育のみならず研究活動も積極的に行っている。また、著書の発刊も定期的に行っていることなど、当領域の教員の使命として担う役割を遂行していると自負している。
大学院生の入学者数については、3代目教授着任後であるが10年で16名の修士課程修了生を輩出している。令和6年4月には博士後期課程の学生の入学が可能となっており、さらに修士課程に母性看護高度実践看護師コースの開設を申請中である。
助産師課程については、平成17年より看護師課程で開講する科目の教授内容に助産師教育に必要な内容を入れた統合カリキュラムにより助産師教育を行っている。助産師課程は看護学科3回生時より、その養成が開始され、3回生8名・4回生8名の計16名が在学中に助産師課程を履修している。令和5年3月までに149名の助産師を輩出しており、約68%が滋賀県内に助産師として就職し、活躍している。
助産学教育については、『助産学および関連領域に関する高度の知識及び技術を教授研究し、豊かな教養と人格を備え、地域の特性を踏まえた保健医療の向上に寄与することのできる助産師を育成する』ことを目的としている。
助産師課程での開講科目のうち、ハイリスク妊娠・分娩に関する科目については、医学科産科学婦人科学講座、小児科学講座の先生方からの講義を受け、演習にも積極的に参加していただき、臨床推論に基づくアクティブラーニングを取り入れる教育技法を積極的に行っていること、ウィメンズヘルスに関する教授内容も含めて、学内演習科目では学生の積極的な参加を促し、臨地実習につなげている。令和2年には、分娩介助シミュレーターを購入し、様々な分娩期事例がタブレット端末で設定でき、よりリアルな分娩介助事例が経験できリアルな介助技術が習得できる環境が整うようになった。
夜間も含めた24時間体制の分娩介助実習では、教員総動員で母児の安全を守り良い分娩体験となるよう、そして何より助産師になる看護学生の夢の実現のために頑張っている。
SHIGA UNIVERSITY OF MEDICAL SCIENCE 50th Anniversary