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附属病院診療科

歯科口腔外科

滋賀医科大学医学部附属病院に歯科口腔外科が設置されたのは1979年2月16日で、本年で46年目を迎えた。1983年に日本口腔外科学会の研修施設として認定され、2008年に日本顎関節学会、2010年に日本口腔診断学会、日本口腔インプラント学会、日本顎顔面インプラント学会、2023年に日本口腔科学会の認定研修施設となっている。2023年度の1日平均外来患者数は約80人、新来患者数は約18人で、主に口腔外科疾患を中心に、埋伏智歯、顎骨嚢胞・腫瘍、顎骨骨折、顎変形症、口腔がんに対する治療や口腔インプラント治療、周術期口腔機能管理や他科からの対診依頼に対する診療を行っている。特に顎変形症および口腔インプラント治療では、それぞれ「地域連携顎変形症システム」、「地域連携インプラントシステム」を稼働し、術前から当科と地域歯科医院とで協力して治療の治療計画を立案している。

歯科口腔外科の病床数は6床で、2023年度、年間入院患者数は355人であった。月曜日(AM) および金曜日(AM・PM)が全身麻酔手術の予定日となっており、年間全身麻酔下手術件数は165例であった。短期入院下における外来処置室での局所麻酔下手術枠を設定し、外来手術件数は2022年度610例であった症例数が2023年度は886例と増加した。

2015年に「周術期チーム」が発足したことで, 多職種で連携しながら患者の周術期管理が行われている。全身麻酔下における手術の侵襲性が高く周術期管理の必要性が高いと判断されるフローに分類された患者には周術期口腔機能管理を行っている。具体的には入院手術までの間に、術前口腔評価ののち、術前清掃を行い、術後に再度口腔評価を行っている。全身麻酔下で手術をうける約半数の患者について周術期口腔機能管理を実施しており、2023年度は2324件と年々、増加している。入院患者を対象に医師・看護師が入院患者の口腔ケアサポートの必要があると判断した場合、毎週木曜日に「口腔ケアチーム」が回診し、直接患者の口腔衛生管理を行うとともに、看護師への各患者に対する個別の口腔衛生指導を行っている。口腔ケアの重要性が認識されるところとなってきており、2023年度の口腔ケアラウンド件数は450件と著明に増加した。さらに、「糖尿病療養チーム」、「摂食・嚥下支援チーム」、「栄養サポートチーム」が回診を行なっており多職種協働を積極的に進めている。

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