Departments講座等紹介

附属病院診療科

麻酔科

麻酔学講座は1977年4月に開講し、翌年附属病院開院と同時に麻酔診療を開始した。当時は天方義邦教授、奥村福一郎助教授、澄川耕二講師以下総勢6名で10室あった手術部業務に当たっており非常に多忙であったことが十周年記念誌に記録されている。1995年には天方義邦初代教授退官、第2代野坂修一教授が就任した。手術件数の増加に加え、2004年から開始された医師臨床研修制度により入局する若手医師の減少、さらに2009年附属病院再開発により手術室が14室となり、人材確保に奔走しながらも安全な麻酔業務を行ってきた。2014年野坂修一教授退官、第3代北川裕利教授が就任した。2014年までの詳細は開学四十周年誌が出版されているのでそれ以降10年の状況において記載する。

麻酔科管理手術件数は2014年4557件、2015年4758件、2016年4630年、2017年4725件、2018年4700件、2019年4706件、2020年4499件、2021年4791件、2022年4830件と新型コロナウイルス感染症による影響で一時的に減少したものの増加の一途をたどっている。放射線部における麻酔など手術室外での業務も増加している。麻酔科入局者はこの10年で41名にのぼり着実に麻酔科医師の育成は行われているものの慢性的な人手不足解消には至っていない。2016年より当院では国立大学で初めて看護師特定行為研修が開始され、センター長に北川教授が就任したことにより当科が研修に大きく関わってきた。また研修修了者(特定看護師)を麻酔科で採用することができ、2018年に1名、2022年1名、2023年には2名の計4名が麻酔科に所属し麻酔関連業務全般に従事している。

外来業務としては通常の術前診察とは別に周術期・コンサルテーション外来を開設しリスクの高い麻酔症例、他科からのコンサルテーションに対応してきた。当初月曜と金曜の週2日診察を行ってきたが患者の高齢化やハイリスク患者の増加に伴い2017年10月より月火金の週3日、2021年4月より月火水金の週4日、そして2023年4月より月~金までの毎日外来で診察を行っている。さらに2015年より周術期管理チームを発足させた。これは患者支援センターの協力のもと麻酔科医、外科医、手術室看護師、歯科医師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、検査技師、臨床工学技士等多職種が患者サポートに関わり安全な周術期管理に目指すものである。定期的にミーティングも行い情報共有を図っている。2022年4月からは術後疼痛管理チームを麻酔科医、薬剤師、看護師、特定看護師で構成し術後の疼痛管理を行っている。2024年度には手術室が新たに2室増室予定であり更なる手術数増加が見込まれている。

2023年11月現在、教授1名 講師3名 特任講師1名、助教11名、医員12名の医師 28名、特定行為修了看護師4名 総勢32名で周術期麻酔業務に精力的に当たっている。

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