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附属病院部門等

リハビリテーション部

これまでの軌跡

当部は、昭和53年10月附属病院診療開始と同時に、特殊診療部門(中央診療部門)の位置づけで理学療法部という名称でスタートした。その後リハビリテーション部と改名され、昭和58年には理学療法士3名体制となった。当初の部長はリウマチ疾患でご高名な七川歓次整形外科学講座教授が兼務され、関節リウマチなどの手術後症例などが多いことは当時の特色であった。その後、福田眞輔部長、松末𠮷隆部長(前病院長)が歴任され現在に至った。

本学の国立大学法人化、回復期リハビリテーション病棟開設、心臓リハビリテーション施設開設などを経て徐々にスタッフを増やし、現在では理学療法士のほか、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師など30名のスタッフを抱えるとともに中央診療部門として位置づけされた。脳血管リハビリテーションⅠ、運動器リハビリテーションⅠ、呼吸リハビリテーションⅠ、心臓リハビリテーションⅠ、がんのリハビリテーションなど主要な施設基準をクリアし高度急性期病院に必要な機能を備えるに至った。 2014年からはICUへ理学療法士の配置、2021年からはSCU(脳卒中集中治療室)開設に伴い専任理学療法士の配置を行った。また、チーム医療として、栄養サポートチーム、早期離床リハビリテーションチーム、呼吸器ケアチーム、排尿ケアチーム、周術期管理チーム、摂食機能嚥下チーム、認知症ケアチームなど多数のチームにセラピストを派遣している。現在では、早期リハビリテーションの考え方が浸透し、院内ほとんどの診療科から依頼をいただき10年間で2倍近い実施人数の増加がみられた(リハビリテーション実施延べ人数 2013年度36,666名 2022年度61,508名)。 

将来のビジョン

滋賀県唯一の大学病院として、広い視野でリハビリテーション医療をリードする人材育成をめざしている。卒後一年目から、段階的に教育プログラムを設定し、5年間の研修を経たのちは、専門性の深化、臨床研究の推進、管理者育成など、研修者のニーズに応じた人材育成を行う。また、認定、専門療法士、呼吸や心疾患に関する指導士など学会認定資格や学位をもったセラピストを育成し、高度先進医療への対応、教育、研究ができる体制にしていく。

整形疾患、循環器疾患、神経難病など、地域の医療機関、在宅サービスと密な連携をとり地域完結型医療を実践し、患者、患者家族のQOLの向上に貢献できる部門としたい。

医療の進歩、社会の変化に柔軟に対応し、最新最良のリハビリテーションサービスが提供できる部門として成長していきたい。そのためには、人材育成、人材の確保が最重要と考える。

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