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附属病院部門等

手術部

1) 沿革

1978年附属病院開設時に設置された。歴代の手術部部長は半田譲二教授(脳神経外科 1994.4~1997.4)福田眞輔教授(整形外科1997.4 ~1999.3)、北嶋和智教授(耳鼻咽喉科1999.4~2001.10)、野坂修一教授(麻酔科2001.10~2006.3)、岡田裕作教授(泌尿器科2006.4~2013.3)、村上 節教授(産婦人科2013.4~2020.3)、谷 眞至教授(消化器外科 2020.4~)の各教授が歴任され、2023年度の構成員は、手術部副部長 水野隆芳助教、教員 井上 基助教、手術部看護師長 望月美記代師長であり、日々の業務に取り組んでいる。

手術部は開院当初は10室の手術室で運営されていたが、手術件数の増加、手術器具の大型化や増加により手術室は手狭となり部屋数も不足するようになっていた。そこで2009年に病院再開発にあわせて新手術棟の増築と旧手術棟の改築が行われ手術室14室で運営されるようになった。さらに2014年に室内に放射線透視装置を設けたハイブリッド手術室が設置され、高難度手術症例が増えつつある。今後も2室を増やすための計画が進行中である。また2009年に手術・麻酔記録の電子化を行い手術部門システム(ORSYS)の運用を開始し、手術室だけでなく放射線部や1C病棟など手術室外での手術・麻酔にも対応している。

2) 運営・稼働状況

2009年の新手術棟増築以降、手術件数は徐々に増加し2013年度は年間手術件数6,155件と6,000件を超えるまでに増加し、2019年度には7,016件と7,000件を超えることができた。大学病院でありながらスタッフ一同で緊急手術や手術枠外で準緊急手術を柔軟に受け入れるよう努力してきたことが大幅な手術件数増加につながったのではないかと考えている。順調に手術件数は増加したが、Covid-19の感染拡大の影響を受けることとなった。入院前のPCR検査や患者だけでなく職員の健康管理のお陰で、手術部内は大きなトラブルはなく経過したが、手術を制限せざるを得ない状況もあり、2020年度は6,500件を割り込んだが、次第に手術数は戻ってきたことによりホッとしているのが現状である。ここ最近の動向としては腹腔鏡や胸腔鏡などの内視鏡を用いた低侵襲手術や経カテーテル大動脈弁治療(Transcatheter Aortic Valve Implantation:TAVI)に代表されるカテーテルを用いた心臓血管疾患に対する治療が積極的に行われるようになってきた。多くの科で鏡視下手術が行われるため内視鏡手術用のユニットを増やし各科の要望に応えるよう努めている。また、2013年より泌尿器科で滋賀県内初となるdaVinci Siによるロボット支援下内視鏡手術がはじまった。2014 年から女性診療科や消化器外科でも同手術が始まり、施行術式も増えている。2023年に旧型のSiからバージョンアップしたXiに加え、国産初の手術支援ロボットであるhinotoriとの2台体制での運用となった。ただ、手術の内視鏡化や高度化に伴い機械設備・器具は増加の一途をたどり、看護師だけではその対応に限界が見えてきた。今後、より良い手術部運営には看護師の増員のみならず、臨床工学技士や放射線技師の増員と各部門との連携強化が必須と考えられる。

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