Departments講座等紹介

基礎医学講座

生命科学講座(物理学)

人の動き

基礎学課程の物理学教室は、昭和50年4月の開設当初、教授・今村昭(昭和61年3月定年退職)、助教授・小林隆幸(平成20年定年退職)、教務職員・福村和子(昭和61年助手、平成19年助教)の3名が在籍し、昭和61年4月から平成2年1月まで牧田知子が、平成2年4月から中西章夫が教務職員として加わった(平成19年助手)。平成3年7月には吉田不空雄が教授として着任し、平成25年3月の定年まで在籍した。平成25年9月に目良裕が教授として着任し、さらに平成28年9月に成瀬延康が准教授として着任した。平成14年には生命科学講座(物理学)として再編され、現在、教授・目良裕、准教授・成瀬延康、助手・中西章夫の3名で教育・研究に携わっている。

教育面

教育については、物理学の基本的な考え方をしっかり理解してもらうことに重点をおき、医学科での講義として入学後1年半の間に「力学・熱力学」、「波動・電磁気学」、「医系物理学(選択科目)」の各講義を行っている。「力学・熱力学」では力学・熱学の他に流体力学を、「波動・電磁気学」では振動・波動、光学、電磁気学を取り扱い、「医系物理学」では量子力学入門および分光学とMRIの基礎を取り扱っている。物理実験の実習は1年の後期に行い、学生一人一人が自分で手を動かし、具体的な現象の考察を通して物理的概念が理解できるように2人1組で実習に臨むこととしている。また、実験課題は医学者養成を考慮してテーマを選択するよう工夫し、テーマの改良も頻繁に行っている。看護学科では、身近な現象を通じて基礎的な物理概念の理解を目指した、「物理学」という講義を行っている。医学科2年前期には、研究活動を体験する「基礎科学研究」という科目も開設している。また、「基礎医学研究入門」や研究医養成コースを通じて多くの学部学生が研究室に所属して研究を行っており、学部学生を筆頭著者とする学術論文や国際会議での発表などの成果が得られている。

研究面

研究面においては、平成25年頃までは生物物理学、核物性物理学、凝縮系における不規則現象、メスバウアー分光法による固体物性などを対象に研究を行ってきたが、目良、および成瀬の着任後は超高分解能を持つ各種顕微鏡を用いた表面物理およびナノ物性物理の分野を中心に研究を行っている。令和元年より、本学神経難病研究センターとの共同研究として、プローブ顕微鏡を用いた原子レベルでのアミロイドβ凝集過程の解明に取り組んでおり、クルクミンによるアミロイドβオリゴマーの分解の様子をナノスケールで明らかにするなどの成果を得た。その他、医工学連携分野での研究も行っている。今後、プローブ顕微鏡やナノ物質の生体物質への応用を通じて、医学系の教員、研究者との共同研究をさらに進めていきたいと考えている。

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