Departments講座等紹介

臨床医学講座

小児科学講座

沿革と現状

滋賀医科大学小児科学講座は昭和50年4月1日、中村恒男副学長兼教授、島田司巳助教授、山野恒一助手の3名で開講した。開講20年目を迎える平成6年度には、島田司巳教授、山野恒一助教授、 太田茂および中川雅生の両講師、および6名の助手がスタッフを構成した。平成8年度には大矢 紀昭先生が宇治保健所長より滋賀医科大学看護学 科教授に就任、平成11年度には山野恒一助教授が大阪市立大学小児科学講座教授に就任された。平成13年度には22年間教授を努められた島田教授が退官され、京都府立医科大学より竹内義博教授が当講座の第3代教授に就任された。また、平成16年度には大野雅樹講師が京都女子大学の児童学科教授に、平成20年度には神谷保彦先生が長崎大学国際健康開発研究科教授に就任している。平成28年度に竹内教授が退任され滋賀医科大学小児発達支援学部門の特任教授に就任された。平成29年1月より丸尾良浩教授が第4代教授に就任された。現在、多賀崇病院教授、澤井俊宏講師、柳貴英講師、坂井智行学内講師、星野真介学内講師および5名の助教、8名の特任助教、また発達支援学部門の竹内特任教授、阪上由子特任准教授、澤井ちひろ特任講師がスタッフを構成している。令和6年1月現在の教室員は35名であり、開講以来当小児科所属の同門医師は221名に達し、文字通り滋賀県内の小児科学の診療、教育、研究活動のリーダーシップを担っている。

学会活動

平成7年5月、第37回日本小児神経学会および 第7回国際発達障害シンポジウムが島田司巳教授を会長として大津市で開催された。小児神経学および発達障害学は当講座開講以来の中心的な研究 テーマでもあり、海外からの発表者10名を含む特別講演、400題を超える一般演題をはじめ、7つのシンポジウムが企画され多くの成果を挙げることができた。平成14年9月、第28回重症心身障害学会が口分田政夫会長(第一びわこ学園施設長)のもと大津市で開催された。500名を超える参加者がえられ、重症心身障害者への医療福祉の進展に強いメッセージが発信された。平成20年4月、第11回乳幼児けいれん研究会国 際シンポジウムが竹内義博教授を会長として大津市で開催された。「熱性けいれん」をテーマとして、海外から15名、国内から5名の専門家を招き活発 な討論が展開された。海外からの参加者は120名を超え、学術性と国際性のみならず、hospitality の高い学会運営に高い評価を得ることができた。平成23年11月、第38回日本小児臨床薬理学会が 中川雅生病院教授を会長として大津市で開催された。海外からの招聘講演やシンポジウムを 含め、小児の薬物療法の発展や医薬品開発の推進 についての重要性が活発に討論された。令和5年には第36回近畿小児科学会を丸尾良浩教授を会長として大阪国際会議場で開催し、700名を超える参加者を集め熱心な討論が開催された。

研究活動

小児科学講座では神経・発達、循環器、代謝・内分泌、血液・悪性腫瘍、腎疾患、リウマチ・膠原病、および救急集中治療に関する各 研究グループを擁している。現在進行中の主な研 究テーマは(1)神経・発達:慢性疾患児の認知 機能評価、胎内環境の変化と発達障害、(2)循環器:マウス心筋に発現するイオンチャネルの発達的電気生理学的変化、川崎病の発症メカニズムの解明、(3)代謝内分泌: 先天性代謝疾患の分子遺伝学的診断法の開発、分子遺伝学的基礎に基づく小児内分泌疾患の診療、(4)血液・悪性腫瘍:小児造血器腫瘍・固形腫瘍に対する多施設共同臨床試験、(5)腎疾患:補体制御 異常と腎疾患、小児特発性ネフローゼ症候群に対する治療法開発の多施設共同臨床研究、(6)リウマチ・膠原病:炎症性疾患の病態解明、(7)救急集中治療:チャイルドデスレビューを基礎とする子どもの死因究明、などである。 平成15年度以降過去20年間における小児科学 講座からの学位論文は32編、文部省または文部科 学省科学研究費の採択課題数は延べ77題を数える。現在、教室内の大学院生3名を中心として活発な研究活動が展開されている。

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