Departments講座等紹介

看護学科

臨床看護学講座(クリティカル)

滋賀医科大学は令和6年10月(2024年)に開学50周年を迎える。また、滋賀医科大学医学部看護学科は平成6年(1994年)、さらに大学院修士課程は平成10年(1998年)に設置された。看護学科設置とともに臨床看護学講座(クリティカル領域)は初代田畑良宏教授が主催され開講、平成20年(2008年)からは2代目として遠藤善裕教授が主催された。遠藤教授の退任に伴い、令和4年(2022年)から喜多伸幸が母性・助産領域から配置替えとなり、3代目教授を拝命することとなる。

前のお二人の教授は、それぞれ胸部血管外科、腹部外科をご専門とされており、本講座はまさしくクリティカルの名に相応しい外科領域の高度な医療技術を必要とする重症疾患を対象とした看護ケアの実践を目的とした臨床看護学講座である。一方、喜多は産婦人科、とりわけ産科を専門としており、本領域との関連性として母体の危機的出血が挙げられる。その特徴は、きわめて短時間に希釈性あるいは消費性凝固障害に陥り、重篤な播種性血管内凝固症候群を発症することであり、今なお、我が国の妊産婦死亡の主要因となっている。可及的速やかにクリティカルケアを必要とする疾患を対象としていることから、先代の教授の方々のご専門と共通するものがあると思われる。一人でも多くの妊婦が妊娠・出産を契機に、その尊い生命が危ぶまれるような重篤な状況に陥らないために、その病態解明ならびに対処法を模索している。前述したように喜多は産婦人科医であることから、以前在籍していた母性看護学・助産学領域と二束の草鞋を履き、学部教育に現在従事している。同領域を主催されている立岡教授やスタッフの教員の先生方と共にアクティブラーニングを導入し、より多くの学生の印象に残るような母性看護学、助産学の演習も行っている。

アクティブラーニング(母性看護学実践)の一場面

滋賀医科大学医学部看護学科は、令和6年度より博士課程の開設が決定しており、さらに母性看護高度実践看護師の育成コースも現在申請中である。これらの課程を通じて、一人でも多くの有能な看護教育・研究者や助産師の育成に極めて微力ではあるが尽力するつもりであり、併せて多くの皆様方のご協力をお願いする次第である。

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