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看護学科

臨床看護学講座(小児)

小児看護学領域は、桑田教授、白坂学内講師、永田教務補佐員、熊谷教務補佐員の4人の領域で、「子どもたちの健康を守る」ための教育、研究、相談業務を行っている。

2008年8月に桑田がこの小児看護学領域に教授として着任。白坂学内講師と2人で小児看護学領域の教育に携わってきた。当時の玉里看護学科長から助言を頂きながら、実習に携わったが、その頃の病院は再開発の真っ只中で、小児病棟の受け入れ学生の人数が制限されたこともあって、まずは臨地実習を無事に進めていくことが大きな課題であった。小児病棟の看護師長さんはじめ、スタッフの方々には本当にお世話になり感謝している。

小児看護学領域としては、2019年から小児科の多賀准教授と一緒に滋賀県受託研究「小児がん相談支援体制整備構築事業」を行っている。2016年に滋賀県受託研究「滋賀県における小児がん患者・家族の現状とニーズ」として小児がん患児に関する調査を行い、小児がんの子ども子育てQ&A集を作成した。それを受けて、現在、滋賀県健康医療福祉部のご支援を頂きながら小児がんに関する相談事業を毎月行い、年に数回講演会や研修会を行っている。親御さんの育児の大変さを共有し、医療職者が子どもや家族の困りごとに対する支援体制の整備構築を進めていき、さらに今後は小児がんだけでなく慢性疾患も含めた病気をもつ子どもの移行期医療に関する研究も進めていく予定である。当領域の研究テーマの主流は「子どもへの在宅ケア」に関することであり、それぞれの研究テーマをライフワークとして取り組みながら、小児看護学領域としての研究活動を行っている。

また、滋賀県小児保健協会の事務局が設置されており、子どもたちの健康を増進することを目的に、滋賀県の小児保健活動を行う拠点となっている。毎年、滋賀県小児保健学会を開催し、小児保健に関する研究発表や子どもの健康習慣記念公開講座を行い、その時期特有の課題に取り組み、県内の医師をはじめ、小児保健に携わる専門職者や市民との意見交換や交流の場となっている。

こうした研究や活動の成果は、教育に生かされ、学生には子どもたちが入院しているときだけでなく、退院した後の生活への支援も含めたケアを考えられるよう、講義や演習、実習に取り入れている。附属病院の看護師の方々には小児保健看護学演習や実習で学生への教育に一緒に取り組んでいただき、実践的な教育に繋がっていると自負している。今後も多くの皆様に助けて頂きながら小児看護領域の教育・研究活動を発展させていきたい。

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