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看護学科

公衆衛生看護学講座(訪問看護)

2021年3月に辻村が教授として着任し、本学看護学科の公衆衛生看護学講座内に訪問看護学領域が開設された。同年4月に津田助教(在宅看護専門看護師)が着任し、2名体制で領域を運営している。

領域の名称を他大学で多くみられる「在宅看護学」ではなく「訪問看護学」領域としたのは、自宅だけでなく、施設や学校、地域など看護が必要なところに訪問するというイメージからで、もちろん、市民や多職種と集い、健康づくりの場を共創する活動も含む。

学部教育においては、在宅看護学関連科目、選択制である地域医療実践力育成コース(以前は訪問看護師コース)の科目を担当している。地域医療実践力育成コースは、附属病院看護臨床教育センターとともに授業を展開し、学生の地域医療を視野に入れたキャリア形成を支援している。地域医療実践力育成コースと訪問看護師コースを合わせた修了生は2017年3月から2023年3月までで41人を数える。このうち4人が新卒訪問看護師として就職した。また、修了生のうち、滋賀医科大学医学部附属病院に就職し、出向事業にて訪問看護ステーションで6か月~1年間看護実践を行った者は4人である。

大学院教育においては、修士課程では研究コースと高度実践コース(特定行為領域「特定行為実践部門」)を担当している。2022年度より大学院生を受け入れ、2023年度には1年生1人、3年生4人が在籍している。

現在の主な研究テーマは、(1)家族看護を基盤とした在宅看護、(2)地域における多職種連携・訪問看護師育成の体制構築、(3)在宅ケアロボットの活用(国際比較研究を含む)、(4)訪問看護出向事業の評価と支援方法の検討である。2023年度から科学研究費助成事業基盤研究(B)「訪問看護の基礎教育と実践現場とのギャップの解明とギャップを埋める教育手法の検討」(代表:辻村真由子)を受け、新卒訪問看護師の育成について研究している。また、辻村は、2023年よりトヨタ自動車およびフランス国立社会科学高等研究院(EHESS) と病院におけるロボット活用に関する共同研究を開始した。そのほか、厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)による研究も実施している。

辻村と津田は、滋賀県看護協会新卒訪問看護師育成支援会議委員を務め、訪問看護師や病院看護師を対象とした研修講師も継続的に担っている。2024年3月には辻村が学術集会長として文化看護学会第16回学術集会を滋賀医科大学にて開催するため、他領域の支援も得ながら準備を進めた。

「訪問看護の可能性を拓く」をミッションに、日本の訪問看護を発信するとともに海外の訪問看護教育機関と交流し、地域で活躍する看護職(訪問看護師、地域包括支援センターの看護師・保健師、学校看護師、コミュニティナース等)や地域をつなぐ入退院支援に携わる看護師の教育・研究・実践の拠点形成を目指している。

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