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創発的研究センター


創発的研究センターは、2022年に設立された新しい研究センターである。創発的研究センターの目的は、年齢、国籍、性別、研究分野などにとらわれない多様な人材を結集し、長期的視野に立って自由で挑戦的・融合的な研究を推進するとともに、優れた研究成果によるメディカルイノベーションに貢献することである。2022年4月1日の設立と同時に、挑戦的研究部門と国際共同研究部門の2部門を設置した。

挑戦的研究部門では、次世代の重点研究や若手研究者の育成を図る目的で、独立した研究環境を若手研究者に提供することとしている。テニュアトラック制を導入し、全国公募を行った結果、理化学研究所においてアルツハイマー病の研究で業績をあげておられた若手研究者の橋本翔子博士を選び、2023年1月1日づけで採用した。また、2022年10月1日には、本学卒業生でアントレプレナーシップ教育(EDGEおよびEDGE-NEXT)を受け、2022年に(株)Medpreneurを起業した高畑翔吾君をクロスアポイントメント契約で特任助教に採用した。高畑翔吾君は、2018年SUMSピッチコンテスト最優秀賞、日本学生支援機構優秀学生顕彰、ミライノピッチNICT賞など、数々の賞を受賞している逸材である。

国際共同研究部門では、マレーシア国民大学からWan Zurinah Wan Ngah教授を招聘し、2022年4月1日に特任教授として採用した。また、2022年10月には、マレーシア国民大学を卒業し、本学医学研究科博士課程で学位を取得したAslina Pahrudin Binti Arrozi博士を特任助教に採用した。2023年9月末に、Aslina特任助教がマレーシア大学に栄転したため、マレーシア国民大学からRabiatul Adawiyah Binti Razali博士を招聘し、10月16日づけで特任助教に採用した。国際共同研究部門では、老化に関する国際共同研究を推進するとともに、マレーシア国民大学との間で開設を計画している医学研究科博士課程のジョイントディグリープログラムに専従する予定である。

さらに2023年4月1日に、医工連携研究で生み出したコア技術を産学連携研究で実装し、最先端医療機器の開発に挑戦する目的で、新たに先端医療研究開発部門を設置し、山田篤史特任准教授を採用した。山田篤史特任准教授は、工学博士であり、谷徹特別教授らとともに、マイクロ波手術機器の開発で令和4年度文部科学大臣賞を受賞した実績をもつ。

2023年6月には、総合研究棟6階に新たな教員室や研究室が整備され、本格的に研究がスタートした。創発的研究センターから、未来を支える若い研究者が育っていくことを期待されている。

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