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基礎医学講座

医療文化学講座(心理学)

本学心理学研究室は、本学における教養部門である旧基礎学創立時(1975年)に実験系心理学を専門とする金光義弘を専任講師として開設された。金光は1976年に本学助教授に昇任し、1980年に岡山大学文学部に助教授として転出するが、その際に後任の教員が着任することはなかった。本学では1980年以降永らく心理学研究室は開設されないままであったが、2008年には旧基礎学から改組した医療文化学講座に、医療・健康コミュニケーションを専門とする石川ひろのが准教授として着任し、心理学系科目を担当する専任教員が28年ぶりに着任することとなった。しかし、着任時の研究室名称は心理学ではなく、行動科学であった。その後石川は2011年に東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野へと准教授として転出する。石川の後任として、2011年に実験系の認知心理学・認知科学を専門とする小島隆次が准教授として着任し、現在に至っている。小島の着任の際には医療文化学講座内での研究室名称として心理学が31年ぶりに復活した。

現在、本学心理学研究室は実験的手法を中心とした認知心理学・認知行動科学研究を中心に研究活動を行っている。教育に関しては、いわゆるコロナ禍によるオンライン授業対応をきっかけに、2020年度以降すべての授業をオンラインとし、バーチャルアバターを用いた授業動画の配信を行っている。また、こうしたオンラインでの授業実践やデジタル教材の教育効果及び動機づけ効果の検証を行っている。現在の本学の教養教育に対する方針や人員配置等を鑑みれば、10年前の方針から大きな転換があったと言わざるをえない状況であり、心理学研究室としてはそうした現在の方針からは一定の距離を置きつつ、可能な限り教養としての心理学の知見を受講生に提供していけるように努めたい。

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