Departments講座等紹介

基礎医学講座

社会医学講座(法医学)

沿革

昭和52年4月に古村節男先生が初代教授として法医学講座が開設され、平成26年4月から一杉正仁が第4代教授として着任し、現在に至る。「地域の安全・安心のために」をモットーに、一同が実務・教育・研究に専念している。

実務

1)死因究明に関する取り組み

(1)法医解剖

当講座では、滋賀県におけるすべての法医解剖を担当している。法医解剖(承諾解剖、調査法解剖、司法解剖)は年間160体前後である。休日も含めて死因究明に積極的に取り組んでいる。

(2)県内の死因究明体制整備

教授の一杉が滋賀県の死因究明等推進協議会会長として県内の死因究明体制の整備を進めており、県内の医療施設からの相談に積極的に応需している。

2)臨床業務

(1) 被虐待児及び被虐待高齢者の診察・鑑定

滋賀県健康医療福祉部及び近江八幡市長寿福祉課の委託を受け、被虐待児や被虐待高齢者の診察・鑑定を行っている。損傷の発生機序を明らかにするとともに、被害者を守るべく助言を行っている。

(2) 矯正医療

法務省矯正局大阪矯正管区の委託を受けて、矯正医療施設に非常勤医師を派遣している。教授の一杉は法務省矯正局大阪矯正管区の矯正医療アドバイザーを務め、矯正医療の発展に尽力している。

(3)犯罪被害者・家族への心のケア

講座内に心のケア相談窓口を設置し、わが国で初めて外因死者遺族に対する心のケア実践システムを構築した。おうみ犯罪被害者支援センター、精神保健福祉センターと連携し、シームレスなケアが行える体制で運用している。なお、教授の一杉は、おうみ犯罪被害者支援センターの副理事長、全国被害者支援ネットワーク理事を兼務している。

(4)在宅看取りの推進

教室員が在宅看取りに積極的に参加するとともに、推進に向けた研修会(地域医療介護総合確保基金による事業)の開催や県の在宅医療等推進協議会のアドバイザーとして協力している。

研究

外傷や突然死の診断精度向上、予防医学の推進を柱とし、多岐にわたる研究に従事している。主な研究領域は、外傷のインパクトバイオメカニクス、外因死の予防医学、妊婦の予防安全、臨床中毒学、突然死の法医病理学などである。研究医養成コースには19人の学生が在籍し、コンスタントに学会発表や論文執筆を行っている。

教育

学内では法医学、法医看護学、医学英語、保健医療と社会、等を担当している。また、令和3年度から文部科学省基礎研究医養成活性化プログラムの一環で「地域で活躍するForensic Generalist, Forensic Specialist の養成」を運用しており、法医学的知識や技術をもとに、地域で活躍する臨床医師・歯科医師を養成している。学外では、滋賀県警察本部、大津地方検察庁、県医師会において専門的内容の講義を行っている。

スタッフ

教授:一杉正仁、准教授:中村磨美、助教:高相真鈴、特任助教:冨岡大寛、東條美紗、技術専門職員:中川季子、技術職員:宇野亜加里、技能補佐員:坂本里恵、大学院生8人。

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