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看護学科

基礎看護学講座(基礎看護)

基礎看護学講座(基礎看護学領域)は、滋賀医科大学開学20周年にあたる1994年の看護学科開設に伴い開講され、初代教授として竹尾恵子教授が着任された。以降、端章恵教授、野島良子教授、坂口桃子教授、足立みゆき教授が代々主催され、准教授8名(小澤(坂口)三枝子、豊田久美子、任和子、森美春、作田裕美、久留島美紀子、本田可奈子、中西京子)、講師7名(小澤(坂口)三枝子、作田裕美、百田武司、井村香積、高田直子、久留島美紀子、中西京子)、助教・助手15名(水野正之、徳永祥子、田中優子、澤井信江、降田真理子、林静子、西山ゆかり、高田直子、新井龍、遠藤知典、吉川浩子、曽我浩美、松井晴香、岡美登里、山下敬)の先生方、教務補佐員の方々とともに基礎看護学領域の発展に尽力された。5年に及ぶ教授不在期間を経て2021年に第6代教授として笠原聡子が着任し、2023年11月現在は教授1名、准教授1名(玉木朋子)、講師1名(山下敬)、助教1名(色摩茉衣子)、教務補佐員1名(中田千世)の5名体制で基礎看護学領域の教育・研究を中心とした領域運営を担っている。

教育活動

教育活動としては、学部教育では、看護学科1・2年を中心に看護学の概論をはじめ看護過程の展開や基礎看護技術関連の演習・実習を担当し、低学年以外の3・4年にも看護管理や倫理教育、卒業研究の指導を行なっている。また、滋賀県内の医療・介護・福祉施設における早期暴露を目的とした「早期体験学習・実習」や附属病院における患者中心ケアを理解するための「附属病院体験実習・基礎看護学実習Ⅰ」などの医学科・看護学科の合同実習を通じ、多職種連携教育(IPE:Interprofessional education)に携わっている。大学院教育(修士課程)では、1998年に開設された研究コースと2012年に開講した高度実践コース(看護管理実践)において39名の修了生を輩出し、教育研究者や高度な実践能力を有した看護管理者の育成に貢献してきた。

研究活動

研究活動としては、歴代教授のもと基礎看護学教育を基軸とし、看護管理や看護倫理など多岐にわたる研究に従事してきた。現在進行中の主な研究テーマとしては、医療の質・安全に関するものでは、業務ケアプロセスの可視化やチーム医療の推進に向けた業務分析、メタアナリシスによる看護ケア実践の効果の統合、看護ケアの質・安全関連の評価尺度の開発および妥当性の検討、糖尿病患者のよりよい看護ケア実践に向けた糖尿病の発症や重症化予防に関する研究などがある。看護人材の育成・管理・倫理に関するものでは、看護学生のアセスメント能力や実践能力の向上に向けたVR教材やシミュレータを用いたシミュレーション教育の実践とその効果検証、看護管理実践の効果検証、COVID-19流行による入院患者周辺のケア環境の変化と看護マネジメント、超高齢患者や終末期患者のQOL(Quality of life:生活の質)維持・向上、男性看護師における実践上の課題に関する研究などがある。これらの成果は国内外に発信し、学外の大学や医療施設・職能団体・一般人などを対象とした教育研修などの社会貢献を通じて還元できるよう心がけている。

現在、領域内の大学院生は研究コース3名と高度実践コース(看護管理実践)3名の計6名であり、彼らとともに教室員一同、今後も基礎看護学領域における研究の推進に努め、将来の安全で質の高い看護を担う優れた人材の育成に取り組んで行きたいと考える。

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