Departments講座等紹介

センター・施設等

地域医療教育拠点

滋賀医科大学地域医療教育研究拠点は、「滋賀県地域医療再生計画」に基づき2010年に滋賀県、東近江市、国立病院機構(NHO)、滋賀医科大学の4者が協定を締結のうえ、大学に総合内科学講座と総合外科学講座を寄附講座として設置し、同講座所属の医師をNHO東近江総合医療センター(当時はNHO滋賀病院)へ派遣して、地域医療の再生と人材育成を目指したことから始まる。その後、協定期間の終了にともない2014年から、同講座を常設の講座に改組するとともに、新たに学内組織として地域医療教育研究拠点を開設し、NHO東近江総合医療センター内には、その活動拠点を設置した。

現在、NHO東近江総合医療センターに設置した活動拠点には、大学所属の内科医7名(教授1・准教授3・講師1・助教2)と外科医4名(教授1・准教授1・講師2)を派遣して、遠隔地型地域医療を行いながら医学部医学科学生の臨床実習と卒後の初期臨床研修を推進している。

また、2015年には、同コンセプト(地域医療の推進と人材育成)を大津市内の地域医療機能推進機構(JCHO)滋賀病院に拡大し、新たに同病院内にも活動拠点を設置し、現在、大学所属の内科医1名(准教授1)と外科医2名(准教授1・講師1)が中心となって都市近郊型地域医療を行いながら、人材育成を行っている。さらに、2020年には、地域基幹総合病院である地方独立行政法人公立甲賀病院にも活動拠点を設置し、特定診療型地域医療を行いながら、人材育成を行っている。

以上のように、現在、本学地域医療教育研究拠点では、本学を中核にして3つの活動拠点でそれぞれの特色を生かした地域医療の実践と人材育成を行っているところであるが、各活動拠点における今後の課題は2つある。1つ目はますます需要が高まっている総合診療医、総合内科医、総合外科医の育成である。各拠点ではこれまで以上に、疾病を広く診断・治療できる総合医の育成に取り組んでいくことが、肝要である。2つ目は拠点における臨床研究の推進である。3つの活動拠点における日々の診療で診断・治療する疾患の多くはCommon Disease(コモンディジーズ:一般的な疾患)であり、その症例数の多さはCommon Diseaseに関する臨床研究の宝庫である。各活動拠点における臨床研究の教育と支援を再構築し、Common Diseaseに関する多くの臨床研究を展開して、わが国の地域医療を牽引していきたい。

share on

  • Facebookで記事を共有する
  • twitterで記事を共有する
  • LINEで記事を共有する

share on

  • Facebookで記事を共有する
  • twitterで記事を共有する
  • LINEで記事を共有する

Topics お知らせ

一覧を見る

SHIGA UNIVERSITY OF MEDICAL SCIENCE 50th Anniversary