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検査部

検査部は昭和53年の開院時に安永幸二郎教授が創設し、昭和57年12月に越智幸男教授が初代検査部長に就任した。平成9年から平成26年まで岡部英俊教授が検査部長を務め、平成26年4月から九嶋亮治教授が検査部と病理部の部長を併任している。

開設当時はわずか10名でのスタートであったが、現在は化学検査室、血液検査室、細菌検査室、生理検査室、尿一般検査室と病理部に属する病理検査室、輸血・細胞治療部に属する輸血検査室、検査部と看護部で運営する採血室を加えた4部門8室の協働体制で臨床検査業務を実施している。スタッフも医師3名(部長、副部長、学内講師)と臨床検査技師39名(常勤29名、非常勤2名、パート8名)、看護師3名(パート)、技能補佐員1名(パート)の総勢46名とメディカルスタッフ部門では看護部、薬剤部に次ぐ大所帯である。 

外来検体の迅速報告と経営の効率化を目的として平成19年にリース契約で導入した診療支援迅速システムを令和5年5月に最新システムに更新した。更新においては作業効率の更なる向上のため中型の生化学分析装置4台を大型装置2台に統合した。また冷蔵ストッカーの新規導入により、検体が適切な状態で保存できるようになり残余検体を用いる臨床研究の支援にも役立っている。診療前検査の患者が増え採血待ち時間が大きな問題となっていたが、令和5年3月に採血台を2台増設、検査部所属のパート看護師を3名雇用したことで採血待ち時間の短縮、患者サービスの向上に繫がった。また、診療科から検査枠拡大の要望が強かった心エコー検査については、令和5年7月に心エコー技師の増員により検査枠を拡大した。令和元年12月に中国で始まったCOVID-19感染症は世界中で大流行し猛威を振るった。当院では令和2年4月にゼロベースであったPCR検査を立ち上げ、24時間体制で令和5年5月までに約37,000件の検査を実施し院内感染対策を支援した。

臨床検査の標準化が進んでおり、当院では国内の共用基準範囲(脂質関連の生化学項目を除く)を令和3年4月に採用した。また、大規模病院を中心に国際規格のISO-15189認定を取得しており、当院では平成30年3月に検査部と輸血部(輸血・細胞治療部)が認定を取得、令和3年3月に病理部も認定され、国際的に要求されるレベルの臨床検査体制を構築・維持している。ISO-15189は検査精度の確保に関わる技師の育成にも有用なシステムであり、今後も検査部、輸血・細胞治療部、病理部はISO-15189運用をベースに発展し診療を支援していきたい。

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