今年の若鮎祭では、卒業生向けにアルバム展示や学内ツアーを行うホームカミングデーが開催されました。ふと、その展示の中にあった若鮎祭のパンフレットを開くと、そこに「書道友好会」の文字が。遊書会もとい書道友好会は、1991年(創立17年目)に結成され、その当時はまだ同好会だったのです。二代目学長である佐野学長にも出品をお願いしているとの記載がありました。続いて別のパンフレットを開くと、今度は見慣れた「遊書会」の文字が。1998年5月10日、「書道友好会」は「遊書会」となりました。メンバーは20人を超えていたということで、現代の私たちも負けていられません。しかしながら、いずれも雰囲気は現在と変わらないように思います。「書に遊ぶ」という精神は、遊書会の30年以上にわたる歴史の中で、しっかりと受け継がれています。
遊書会の歴史といえば、2009年4月6日に開所されたCMC(Creative Motivation Center)の看板は遊書会が担当しました。今でも残っています。また、そのCMCの中に入ったところや、遊書会のホームである和室には、偉大なる先輩方の作品が今も展示されています。
さて、ここからは現在の活動内容の紹介をさせていただきます。現在も福利棟2階の和室で、週に2日程活動をしています。大多数の部員は他部活と兼部しているため、各部員が無理のない範囲で活動を楽しんでいます。書道というと筆を使うイメージですが、普通の毛筆だけでなく、かな、ボールペン字、万年筆、カリグラフィーなどの書道アートといった幅広い範囲の作品の練習をしており、個性溢れる活動をしています。授業や実習、他部活の活動と忙しい毎日ですが、1年を通して多くの行事があり、部員一同協力して様々な行事に取り組んでいます。2023年度は、4月の新歓に始まり、10月の「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2023滋賀医科大学」では、大きな筆と紙を用いてイベントのタイトルを手がけました。また、10月の若鮎祭では、作品展示だけでなく書道パフォーパンスを行いました(しかも2回)。その他にも卒アルの題字を担当したり、年に数回、有志で外部の作品展への応募もしたりしています。
中でも、若鮎祭は部員全員が参加する一大行事です。作品展示では部員それぞれが思いを込めて作品を作り上げ、裏打ちを行って展示を行いました。また、書道パフォーマンスでは、文章や構成、音楽、観客への魅せ方を話し合いや練習をしながら決めていき、一つの作品としてお見せする事ができました。さらに、若鮎祭実行委員のダンスと書道パフォーマンスの融合は、今後の可能性を感じさせるものでした。このように、作品展示と書道パフォーマンスを通して、書道の力を参加者の皆様に感じていただけたのではないかと思います。
新型コロナの影響で、作品をお見せできる機会が減少していましたが、元に戻りつつあります。私たちはこれからも、部員が活動を楽しみながら学内・学外へと活動を発信していけたらと思います。
SHIGA UNIVERSITY OF MEDICAL SCIENCE 50th Anniversary