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基礎医学講座

医療文化学講座(哲学・倫理学)

『開学40周年記念誌』によると、開学以来「哲学」の授業が開講され、医療文化学講座(哲学)として専任教員が当該科目を担当してきた。大橋良介助教授の転出後、1986(昭和61)年度より、東北大学印度哲学の金倉圓照の薫陶を受けた神館義朗が初代教授となった。神館教授退職後、専任講師をおかず非常勤講師で4年間をつなぐ時期をはさみ、2000(平成12)年度に、京都大学仏教学の長尾雅人の薫陶を受けた早島理が第二代教授として長崎大学医学部から転任のうえ着任した。早島教授のときから、「哲学」の授業(医学科の哲学入門や哲学特論など)に加えて、医学科第3年次後期から第4年次前期・後期の専門教育課程における「医の倫理」の授業(並びに大学院での生命倫理・医の倫理についての授業)の充実化が行われた。2012(平成24)年度の秋学期から、京都大学仏教学の梶山雄一およびハンブルク大学インド学のシュミットハウゼンのもとで薫陶を受け、高野山大学より転任した室寺義仁が第三代教授となり上記教育形態を引き継いだ。インド哲学・仏教学をはじめ東洋の思想を中心に西洋の古代思想を含めた哲学教育と、「医の倫理」の教育に尽力された。

2023(令和5)年度の秋学期から、東北大学医学系研究科・医療倫理学分野より大北全俊が第四代教授に転任・着任した。これまでのインド哲学・仏教学を専門とする専任教員に代わり、大阪大学倫理学・臨床哲学にて主に西洋思想を学んできた大北が担当することとなり、研究室の名称も「医療文化学講座(哲学・倫理学)」となった。今後は、これまでの先代教員などの助けを受けながら、インド哲学・仏教学に関する教育の場を継承しつつ、西洋の近現代も併せた国際的に多様な哲学・倫理学教育を展開し、生命倫理学・医療倫理学教育の充実化を行う方針としている。

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