Departments講座等紹介

附属病院部門等

薬剤部

1. はじめに

薬剤部は、1978年の附属病院開設時に設置され、初代薬剤部長を島川治巳先生が務められた。1992年に薬剤部に教授職が配置されることとなり、初代教授(薬剤部長併任)として山路昭先生が着任された。2009年に山路先生が定年退官された後、2010年に寺田智祐先生が教授(薬剤部長併任)に着任され、京都大学に異動されるまで約11年間務められた。そして、2022年に森田真也が3代目教授(4代目薬剤部長)に就任し、現在に至っている。また、2023年に新たに薬物治療学講座を開設した。2023年11月現在の薬剤部(薬物治療学講座)の職員は、教授・部長1名、准教授・副部長1名、副部長2名、室長8名、薬剤師28名、薬剤師レジデント2名、事務補佐員12名、研究員1名となっている。

2. 病院業務活動

薬剤部では、「くすりの専門家として、心ある良質な医療を提供する。」という理念のもと、医薬品に対する責任を持ち、専門知識を活かした質の高い安心安全な薬物治療の提供に努めている。薬剤部は、さらに、調剤室・病棟業務支援室・製剤室・化学療法管理室・治験薬等管理室・薬効薬物動態管理室・周術期薬剤管理室・医薬品情報管理室・医薬品安全管理室という9つの部署に分かれて活動している。この10年の間に、職員数の増加などとともに、薬剤部の活動の幅は大きく広がっている。薬剤師は、病棟や手術部サテライトファーマシーで長時間活動し、患者さんへの服薬指導とともに薬効や副作用のモニタリングを行い、様々なチーム医療にも加わっている。また、地域の薬局と情報共有や研修などによって連携を深めることで、地域医療にも貢献している。

3. 研究活動

研究としては、個別化薬物療法の実現を目指し、遺伝子型と薬効・副作用の関係を評価するファーマコゲノミクス研究に取り組んでいる。また、リン脂質代謝やトランスポーターに関する基礎研究も行っており、その過程で必要となったリン脂質の定量分析法の開発を行うとともに特許権も取得し、産学連携を進めている。

4. 教育活動

医学科や看護学科の薬物治療に関する講義や臨床実習(クリクラ)・附属病院体験実習などを担当している。それらに加えて、近隣の他大学から年間36名の薬学部生の実習(11週間)を受け入れている。大学院教育については、この10年間で5名の博士(医学)学位取得を導いている。また、2023年度からの第4期がんプロフェッショナル養成プラン「先制がん医療を担う薬剤師養成コース」を、第3期までと同様に担当する。

5. 今後の展開

これからも病院内の他部門や診療科との密な連携により、医薬品の適正使用と安全管理に努め、地域医療を発展させる薬剤部を目指している。また、研究・教育活動を通じて、医療ならびにサイエンスの進歩に真に貢献できる後進の育成に努めていく。

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