画像:医学教育における新たな取り組み

Present of the University滋賀医科大学の今

#01

教育

医学教育における新たな取り組み

松浦 博 MATSUURA Hiroshi

滋賀医科大学 理事(教育・学生支援・コンプライアンス担当)

 滋賀医科大学は、地域に支えられ、地域に貢献し、世界に羽ばたく大学となることを理念としており、そのために、確かな倫理観、高い専門的知識を有する信頼される医療人や特色ある研究を世界に発信する独創性を有する研究者を養成することを目指しています。
 また、近年、ビッグデータの利活用、バイオインフォマティクス、画像診断、病理診断、ナビゲーションサージェリーなどの最新の医学・医療の分野において、数理、データサイエンス、AIの理論・技術が応用されています。これらのテクノロジーの進歩に対応できる能力と幅広い視野を身につけるための新たな取組をご紹介します。

数理・データサイエンス・AI教育プログラム

画像:数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)

 本学の「医療人育成を目指した数理・データサイエンス・AI教育プログラム」が、内閣府・文部科学省・経済産業省の3府省が連携した「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に認定されました。
 今後は、プログラミング実習、画像診断、病理診断、医療イノベーション学習などを授業内容に取り入れ、数理・データサイエンス・AI教育プログラムを充実させることを目指しています。

 

画像:主な授業科目配置

文理融合型の人材育成
「STEAM教育」

 STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術・教養)、Mathematics(数学)の頭文字で、幅広い教養分野を意味します。

 

画像:STEAM教育
「STEAM教育」への支援
~進化し続ける大学図書館~

 医療人が日々直面する難題を克服するためには、専門知識だけでは不十分で、様々な分野の“ものの考え方”を学ぶ必要があるとの考え方から、本学では、文理融合型の人材を育成するため、教養科目「芸術学」担当教育に選定を依頼し、芸術学分野の図書を補強するとともに、学部学生全員を対象にアンケートを実施し、約300冊を購入するなどの取り組みを行いました。
 学生が勉学の合間に図書館を訪れ、興味のある分野の本を手に取り、自律的に学ぶ習慣を身につけられるよう、今後も生命科学分野の図書購入とあわせてSTEAM教育関係図書の充実を図り、医学・看護学教育への支援に取り組んでいきます。

画像:図書館

 

自律的に学ぶ姿勢を育む個別化教育の推進
~医療人を目指す者の学び方改革~

 新型コロナウイルス感染拡大の状況下でも、従来と同様の教育を行うため、令和2年4月より、本学ではデジタルを活用した遠隔授業を取り入れた学修環境の整備を急速に進めてきました。
 本取組はその延長上にあり、デジタル化を取り入れた高次の学修教材を提供することにより、学生一人一人が自主的に学ぶ個別化教育を推進するものです。特に動画教材を用いて、学生が授業前に自宅学習することにより、授業では演習や議論を行うなど、より高次の内容を取り扱うことができる授業形態(反転授業)を積極的に取り入れます。

※本取組は、文部科学省令和2年度大学改革推進等補助金「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」に採択されました。

画像:自律的に学ぶ姿勢を育む個別化教育の推進

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